私は、ブログの記事を書く前に、下調べをするようにしています。
良い記事を書くために、何度も検索を繰り返して、ブログやサイトを読み漁ります。
その際に習慣的に意識してやっていることがありまして。
それが、ブログやサイトに書かれている内容を声に出して読むということ、つまり、「音読」です。
こうして集めた情報を基に記事を作成するのですが、そこでも欠かさず「音読」をしながら作業を進めていきます。
このように私のブログ作成には、「音読」が欠かせないものになっていますが、果たしてこの「音読」には、どのような効果があるのでしょうか?
私が「音読」の効果に気付いた話
私が、音読のとてつもない効果に気付いたのは、今から25年ほど前のことです。
まず、私が小学生だった頃に遡るのですが・・・。
国語の授業で先生に順番に「音読」をさせられるんですよ。
先生
キヨッピヨ、教科書をお読みなさい。
この時の私はシャイだったので、人前で「音読」をするのが本当に嫌でした。
そもそも読むことが苦手で、皆のようにスラスラと読むことができません。
それでも、何度も何度も詰まりながら必死で読み進めるんですが、あまりにも遅いんで、先生があきれて、
先生
もぉ~、ええ。次の人!?
と、こう言うんです。
私は仕方なしに顔を赤らめて席に座ります。
すみませんm(__)m
いつもこうなるんで、本を読むのがめちゃくちゃ嫌いになりました。
・・・・・・・。
それから時を経て、中学生になります。
私は、性格が真面目なので、必死に勉強をするようになるんですが、この時の私は、「勉強といえば、本を読むこと。」
そう思っていたので、毎日、教科書を読むようになります。
でも、本を読むのは相変わらず苦手で、読んでも読んでも頭に入ってきません。
それでも成績を何とか上げたくて、何か良い方法がないかと考えるようになります。
そして、時が経ち、中学3年生の2学期末テストを迎えます。
この成績は、高校受験の内申点に大きく影響するテストなので、頑張らなくてはなりません。
しかし、私は、このテスト前のタイミングで、インフルエンザにかかってしまうのです。
それでも志望校に行きたいという気持ちから、必死で勉強するのですが、それどころではありません。
熱が40℃近く出て、フラフラ。
結局、テストの前日に熱が引いたのですが、一夜漬けで勉強するしかありません。
そんなピンチな状況の中で編み出したのが、「音読勉強法」だったのです。
「音読」は、「黙読」よりもかなりスピードは劣りますが、一回読めばある程度記憶に残ることに気付いたんです。
あれ?音読した方がええやないか?
これが、私と音読の出会いでした。
テストの結果は、いつも通りでしたが、一夜漬けでこのパフォーマンスができたのは、「音読」のおかげだったと思っています。
きっと、いつも通り黙読で一夜漬けしていたら、もっと悪い点数だったと思います。
結果、志望校にも合格し、無事に中学を卒業することも出来ました。
それからというもの、私は、周りに人がいないときは、音読をするようにしています。
音読に対して苦手意識を持っていた私が、この出来事を境に音読を愛するようになったのです。
音読の知られざる効果
時代は、情報社会。
インターネットが広まって以来、電光石火のごとく情報が行き交っています。
当初、IT技術の驚異的な進歩は、犬の一生が人間の一生の約1/7であることから、1年が数年分に相当するという意味で「ドッグイヤー」と例えられました。
そして、今や技術の進歩はさらに加速し、一生が人間の約1/18であるネズミに例えられ、「マウスイヤー」という言葉まで出て来ています。
そんなこともあってか、人は出来るだけ他人よりも早く情報を集めたいという欲望を抱えています。
巷では、嘘か真か、「速読術」なるものが流行り、誰もが必死でいろんなものを読み漁ろうとします。
その点「音読」は、どうしてもスピードが劣ってしまうため、皆から嫌われがちです。
しかし、この音読にこそ、今の時代を生きていく上で必要な効果が秘められていると、私は思っています。
「音読」を継続することで、前頭葉が鍛えられる。
人が「音読」をすると、丁度、おでこの辺りにある前頭葉を中心に脳全体が活発に働きます。
この前頭葉は、主に思考や判断し行動する機能を司どっていて、脳の司令塔と言われています。
この脳の活発な働きこそが、「音読」にあって、「黙読」にない効果になります。
「黙読」と「音読」の大きな違いは、情報処理の違いにあります。
「黙読」は、視覚で情報を認識し、文字を読み取って、その意味を理解する。
これを繰り返しています。
それに対し、「音読」は、視覚で情報を認識し、文字を読み取って、口から発声します。
そして、聴覚で再び音として情報を認識します。
視覚と聴覚の両方で同時に処理を行って、さらに、意味も理解しないといけないので、脳をフル回転せざるを得ません。
これらの処理を脳の前頭葉を中心に行っているため、「音読」による効果が「黙読」よりも優れているのです。
「音読」を継続することで、記憶力が良くなる。
記憶を定着させるためには、インプットだけではなく、アウトプットが欠かせません。
「黙読」は、インプットはできますが、アウトプットがありません。
また、速く読めてしまうため、読み飛ばしが多くなり、読んだ気になっているだけということがよくあります。
そのため、一度読んだだけでは、ほとんど記憶に定着することはありません。
一方、「音読」は、インプットもアウトプットも同時に行います。
「音読」するときは、まず、文章をインプットします。
それと同時に発声するので、アウトプットも行います。
また、その発生された言葉を耳から聞くことになりますので、再びインプットされます。
同じ文章を読んでも、「黙読」と「音読」では、インプット・アウトプットの量が大きく違うのです。
先述しましたように、「音読」中は、脳が活発に働きます。
脳の記憶力を司る海馬も活発になりますので、高齢者の認知症予防にも効果があると言われています。
最初は、慣れないかもしれませんが、継続すれば脳が慣れてきます。
そして、文章が頭にスムーズに入ってくるようになり、記憶として定着するのも容易になります。
「音読」を継続することで、頭の回転が速くなる。
「音読」は、前頭葉を中心に脳全体が活発に働くので、繰り返し継続すると、脳は鍛えられ、情報伝達も速くなります。
私が、継続して実際に感じたことは、理解が速くなったということです。
音読で自分の声を聴いているからか、人の説明に対しても理解が速くなりました。
「音読」する前は、単語で認識していたのが、「音読」を続けていたら、文章で認識できるようになった気がします。
なので、話を聞いて、一旦考えるということが少なくなりました。
話を聞いて、すぐに反応する瞬発力が身に付きますので、反応を速くしたい人に「音読」は、お勧めです。
「音読」を継続することで、コミュニケーション能力が向上する。
「音読」は、発声するので、声が大きくなり、活舌がよくなり、ハキハキと話せるようになります。
声が大きくて、活舌が良くて、ハキハキ話す人は、好印象なので、人から注目を浴びます。
注目を浴びると、相手から話してくれる機会が増えますので、自然とコミュニーケーションをとれるようになります。
人と話す機会が多くなると明るく振舞うようになりますので、明るい性格になります。
明るい性格な人は、皆から好かれるので、それが自信になり、物事が好転します。
このように「音読」の効果によって、好循環が生まれるのです。
そんなに簡単に、性格は変わらないと思われるかもしれませんが、「病は気から」という言葉があるように、気の持ちようで物事は変えられます。
実際に私は、「音読」をするようになって、明るくなったと言われるようになりました。
そして、これまで苦手だった人間関係も順調になりました。
「音読」の効果は、言葉で伝えるのは難しいですが、本当に凄まじいので、ぜひ、お試していただきたいものです。
英語勉強も音読で
私は、ワーキングホリデーでオーストラリアに11か月間ほど滞在してたことがあります。
英語が全く話せない状態で、渡航したのですが、英語力も音読することで飛躍的に伸びました。
渡航してすぐに、TOEICテストを受けたら、120点くらいでした。
120点といっても、全て勘で解いているので、0点と同じです。
最初の一か月間、語学学校に通っていたのですが、その期間に猛勉強しました。
その勉強方法は、もちろん、「音読」です。
1か月後に、再び、TOEICテストを受けたら、520点まで上ってました。
この効果は、自分でも本当に驚きでした。
毎日、学校で使っている教科書を声に出して読んでいただけ。
もちろん、学校では勉強しますが、家では徹底して教科書を「音読」してました。
何よりも、リスニングの点数が大きく伸びました。
私が使っていた教科書には、CDがついていたのですが、その音声を聞いて、発音を真似して「音読」する。
これだけで、リスニングが上達したのです。
最初は、読んでいても意味が分からないのですが、繰り返し読んでいると、意味が分かったような気になってきます。
発音も繰り返しているうちに、上手くなっていくので、自信がついてきます。
そこからは、積極的に現地の人とコミュニケーションをとる機会も増えます。
そんなことを繰り返していると、ある日突然、単語がクリアに聞こえるようになります。
意味が分かり始めるのは、そこからです。
こうやって、私の英語力は上達しました。
「音読」まとめ
他にも「音読」には、効果があります。
集中力、我慢強さとか、歌も上手くなった気がします。
もし、私が、「音読」のすばらしさに気付いていなかったら、今の自分はなかったと言っても過言ではありません。
明らかに「音読」のおかげで成長したと言えます。
私の説明で「音読」に興味を持ってもらえた方は、ぜひ、試してほしいんですが、「継続できるか心配」という方もいるかと思います。
実は、「音読」は、継続できなくても効果の確認ができてしまいます。
一時的でも効果があるということです。
私は、LINEアプリゲームのディズニーツムツムをやっているのですが、「音読」をする前と後では、明らかに点数が変わりました。
集中力が、上がったからか?それとも、手が器用になったからか?
「音読」を10分して、前後で違いを確認してみてください。
テスト前とか、試合の前とか、何か集中しないといけないことがあるとき、その前に一度「音読」して、それから挑んでみてはいかがでしょうか?
きっと、高いパフォーマンスを発揮できることでしょう。
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