今日は人の心を掴む方法について紹介します。
皆さんは、海外ドラマを見たことがありますか?
見たことがある方ならわかると思うのですが、毎回エピソードが終わる度に、「次が見たい。」と思わせる終わり方をするんですよね。
で、結局、次のエピソード、次のエピソード…と見てしまって、気付いたら夜になってる。
あなたもそんなことがあるんじゃないですか?
私は、良くあります。
海外ドラマに限らず、漫画、アニメ、日本のドラマもそうですが、全部そういう終わり方をしているんですよ。
実は、これらは心理的なあるテクニックが使われているんですよ。
ツァイガルニク効果!?
皆さんは、聞いたことがありますか?
ネットで調べてもらったらすぐに出てくると思いますが、音声機能を使って検索するときは、少し気を付けてください!?
私も音声検索したんですが、「ツァイガルニク効果」って言ったはずなのに、「ザリガニ食う効果」が検索されて、仕方ないからそのまま調べてしまいました。
せっかく調べたので、「ザリガニ食う効果」についても載せておきます。
ツァイガルニク効果
「ツァイガルニク効果」とは、完結された事柄よりも、未完結の事柄の方が記憶に良く残るという現象のことを言います。
先ほどお伝えした通り、まさに海外ドラマのエピソードの結末ですよね。
「さっきまでの重要人物が突然に死んで、そのままエピソードが終わる。」
「主人公が無実の罪を着せられて、刑務所行きが決まって、エピソードが終わる。」
「死んだはずの妻が、実は生きていることが判明して、エピソードが終わる。」
こんな終わり方されると、続きが見たくて気になりますよね?
これらはすべて「ツァイガルニク効果」の仕業なんです。
ツァイガルニクの心理実験
「人が目標指向的に行動するときは緊張感が生じ持続するが、目標が達成されると緊張感は解消する」
ドイツの心理学者 クルト・ツァデク・レヴィン
ソビエトの心理学者 ブルーマ・ツァイガルニクは、この考えを基に、心理学実験を行いました。
実験内容は、二つのグループに 「箱、パズル等の組み立て」のような軽作業をしてもらいます。
グループ1には、最後まで作業を完成させて、次の作業に取り掛かかってもらう。
グループ2には、途中で作業を中断させて、次の作業に取り掛かかってもらう。
それぞれに複数の作業を行ってもらい、全ての作業終了後にどんな作業をしたのか、作業の内容について両グループに質問をしました。
すると、最後まで完結させたグループ1より、途中で中断したグループ2の方が作業内容を2倍も多く答えることができたのです。
実験の結果から何がわかったのかというと、
作業を完結すると緊張感は解消し、記憶からも薄れてしまう。
一方、
完結していない作業については緊張感が維持され、記憶の維持も継続される。
このことより、物事を完結させない方が、人間の記憶に残りやすいということがわかったのです。
ツァイガルニク効果は、あらゆるところで使われている。
実は、この「ツァイガルニク効果」は、私達の日常でも使えるんです。
例えば、好きな彼女とデートに行ったとしましょう。
そこで、別れ際に気になることを言うんですよ。
綺麗な薔薇には、棘があるのさ。
こんなことを言われたら、言われた可愛い彼女は、
可愛い彼女
え??今のどういう意味なのかしら?また会って確認したいわ。
と、こんな気持ちになってしまうこと間違いなしですよね。
私は、このブログにも「ツァイガルニク効果」をいろんな形で散りばめています。
だから、今読んでいるあなたも気になって、ここへ来てくださったんですよね(笑)
そして、またこのブログに訪れたいとなっているに違いありません。
そんなあなたには、特別に私のとっておきの…
このように、話の中に疑問の要素を残しておくということを心がけるだけで、相手への印象が変わってくるのです。
完璧主義者よりもおっちょこちょいの人の方が好感が持てるというのも、これが影響しているんですね。
気になる人がいるけど、その人が振り向いてくれないという方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
きっとあなたの未来には、良い結果が…。
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